タック入りマチポケット 【その1】 ふたなしタイプ
「フタなしタイプ」のタック入り サイドポケットの作り方です。
マザーズ・トートバッグ、4型のマチポケット3つ目です。


マチが「サイド~底~サイド」と1本で続いている状態の 『通しマチ』 のバッグです。
サイドのマチだけを別に縫い付けるタイプのマチに比べると?比較的、縫いやすいです。
マチポケットも4種類のアレンジをしていますが、組み合わせ方はお好みです。


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当サイトの作り方は ステッチ定規 を使用して製作しています。
縫い位置の印等は入れていないので、やりやすい方法で お作り下さい。
マチポケット3つ目は「フタなしタイプ」のタック入りです。


表布・裏布・キルト芯・パイピング用の布・アイロン両面接着シート(各2枚)
チュールレース
※ タック部分は、かなり厚みが出るのでキルト芯は底の縫い位置までは入れません。
※ パイピングの布は短い方向がタテ地の目です。

前回の説明でキルト芯を タテ方向の両端まで入れると、ミシンによっては縫えない場合も・・・?と説明しましたが、今回も 同じです。
作るデザインや、お使いのミシンに合わせて「縫いしろ部分のキルト芯」は調整してください。

表布にキルト芯を接着し、裏布を「外表」に合わせ外回りを仮止めします。
縫うのは裏側からです。理由は前回の作り方にて…


仕上がった時に裏布がボコボコしない為に、裏布を突っ張らせたような状態になるように仮止めします。

表側から縫うと?こういう状態にするのは大変です。

上側に「チュールレース」をつけます。
チュールレースをキルト芯が入った上に乗せて縫うと?けっこう伸びます。
レースはゆったりと・・・絶対に引っ張ってつけないように注意します。
毎度おなじみ180番の紙やすりがおすすめ。

レースの種類や長さ(巾)にもよるかと思いますが・・・
めくれ上がってしまうので、糸が目立ちにくい部分を縫い止めています。

裏側です。この縫い目は表からは見えないと思いますが、縫い目を見せたくない場合はキルト芯を貼る前に、先にレースを縫いつけてもOKです。
ギャザー入りのレースや ふんわりとさせたい場合は、必ずレースの端を縫い止める必要はありませんので・・・

パイピングの布を「表側と中表」に合わせて縫います。
前回の方法では裏側に合わせましたが、厚みのある布を包む場合は こちらの方法がやりやすいです。
前回のパイピング方法


この方法は基本的には「きせ」は不要です。
つめで縫い代を押さえて倒します。

3mm巾の両面テープで仮止めします。
熱接着テープで仮止めでもOKですが、アイロンをかけるのが面倒なので・・・

ミシンで縫う部分は避けてテープを貼ります。
針がネチャネチャになると「目飛び」や「糸切れ」の原因にもなります。

パイピングの布を折込み、接着します。ミシンの縫い目がしっかりと隠れるように・・・
両端の布は長めに残しておく方が作りやすいです。

表からステッチをかけます。

しっかりと仮止めしていると?厚みがある場合でも縫いやすいです。

裏側です。前回パイピング方法は裏側のステッチが落ちても大丈夫ですが、今回の方法は「パンク」しますので両面にステッチがかかる必要があります。
どちらの方法でも、やりやすい方で作ってください。

底の「タック」をつまんで、マチ針で止めて仮止めします。
裏布の端が飛び出ているのは?裏布がダブつかないように、引っ張り気味に仮止めしたのですが、表のキルト芯の厚み分で取られているので型紙的には裏布の端の寸法位になります。

素材の厚みによって変化するので、カットする場合もありますので・・・
ポケットの上側の位置が「微妙に数ミリ」変化する位なので、切替位置とポケットの上端をしっかり合わせたい場合は別ですが、あまり神経質にならなくても大丈夫です。

裏側です。仮止めは仕上がった時に見えない位置です。
あんまり布端を縫うと「タック」が開いてしまい、寸法が狂って縫いにくくなります。
底とつなぐ部分の縫い代は1.5cmつけていますが、補強と底板を入れる場合など?
一応、理由はありますので・・・

完成です

キルト芯を入れてタックを寄せると、かなりモコモコになります。
タック部分は底の縫い位置までキルト芯を入れると、厚みで縫えないので注意して貼ります。

モコモコのマチポケットですが、500mLのペットボトルもラクラク入ります。

上側が見えてしまいますが、色々なサイズのペットボトルがありますので…

280mLだと、すっぽり隠れます

次回はふた付きタイプの「タック入り」のマチポケットの作り方です。



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